|
港北ニュータウンの夢と現実

港北ニュータウンは、開発計画発表から40年以上の時間が経ち、多くの問題が見えてきています。今、目の前に迫ってきている大きな問題は、小学校予定地が住宅地に次々と変更になり、小学校が足りなくなるのではないか?というものです。
横浜市は小学校が足りなくなることはない!と断言して開発計画の予定を変更しましたが、実際には港北ニュータウンに新規転入してくる家族の多さや、港北ニュータウン地区の平均年齢が他に比べて若いこと等の特殊な条件を除いての試算だったのです。
このままいくと、近いうちに小学校のキャパシティーを大きく超えてしまい、戦後のように二部授業開講ということも有り得るかも知れない状況になってしまっています。
また、市民団体の方々も問題提起を繰り返していますが、PTAの方や一般市民の方々の無関心という大きな壁にぶち当たっています。
これまで見てきた、港北ニュータウンの特徴であり良い所を守り、また、多くの問題を良い方向に解決するためには、市民一人ひとりの関心が必要不可欠なのです。
ニュータウンというと、多摩ニュータウンに人びとが託した「夢」が「幻想」でしかなかったことが論じられ、南大沢や港北ニュータウンでは「懲りもせずに」郊外の「夢」がまたも新たに語られ、郊外の夢、自然に囲まれつつも便利な環境のなかで、夫婦や家族が幸福に暮らすというものであり、それが「幻想」に過ぎなかったということは郊外論では語られています。
その根本原因は住んでいる人々の無関心などが挙げられます。
しかし、港北ニュータウンでは多くの市民団体が自発的に結成され活動しています。
緑道99パーセントは愛護会で埋まっているという事実もあり、
現在開発が進行中の市営地下鉄グリーンラインの「都筑ふれあいの丘公園」や「東山田」などの各駅に街作り協議会が発足し、街の景観保護等に活躍しています。
都筑区街づくりプランがまとめられ、都筑区の将来像を決めた今、求められるのは市民の関心と行動する意欲ではないでしょうか?
多くの人たちが参加して作ってきた街を、再度、住んでいる人たちで見つめ直してみてはいかがでしょうか?
|
Copyright (C) 2007-2008 坂GO!GO! , All rights reserved.