|
農業地帯と市街化調整区域

センター南駅よりも更に南に行くと、港北ニュータウンの街並みが一気に変わります。タウンセンター周辺に混在する新しい建物や大型マンション・きれいで大きなショッピングセンターを見ながら歩いた道の先に、昔ながらの棒道や竹林・谷戸などがあり空が綺麗に広がる地域が存在します。そこはまるで、港北ニュータウンの開発が始まる前の昭和40年代にタイムスリップしたかのような空間です。
ただ、勘違いしてはいけません!!ここは、港北ニュータウンの開発計画から外れたり、開発が遅れているわけではありません。港北ニュータウンの計画では、基本理念にも書いたように「乱開発の防止」「都市農業の確立」の二項目が入っています。そうです、この地区は計画的に残された農業地区であり、昔ながらの生活を残すための地域なのです。歴博通りを南に向かい、中原街道と交差する星谷沢近辺で大きく風景が変化します。綺麗に舗装された道路から一本わき道に入れば、そこには都心部とは思えない風景が広がっています。
が、注意点があります!!この近辺で切通しや竹林など、趣のある小道を見に行こうと思ったあなた!車で行くのは止めたほうが良いです!!写真にもあるように、自転車一台分の広さ位の道になっていて付近に駐車場もないので、坂道が多いですが自転車や徒歩で片手に「水と緑の散策マップ」をもって行くのがベストです。健康にも地球にも優しいよ!!
しかし、計画的に残された農業地帯にもいくつかの問題点はあります。
その一つとして挙げられるのが、「横浜環状道路」の計画と着工です。これが、都筑区にある川向町に高速道路を作る計画です。この川向町は農家が多く残っている地区ですが、この高速道路などの建設に伴って、農業地帯が分断されてしまうのです。また、これを契機に農業を辞めてしまおう!などの発想が出てきているのも事実です。
また、これらの農業地帯を含んだ市街化調整区域にも問題が発生しています。
それは、相続問題などから土地を売りその場所に老人ホームが立ち並んでしまっている事です。特に、第三京浜沿いの地区は問題の進行が早いそうです。
開発と残存の鬩ぎ合いは、港北ニュータウンの至る所で起こっている問題なのかも知れません
|
Copyright (C) 2007-2008 坂GO!GO! , All rights reserved.